ディエゴ・シメオネのコトバ|未来の目標を達成するために一番重要なのは今現在に最善を尽くすことだ

現役時代にアルゼンチン代表としても活躍した、アトレティコ・マドリーの監督(2015年現在)、ディエゴ・シメオネのコトバ。

時間の流れというのは早いもので、7月10日に誕生日を迎え、またひとつ年を重ねることになった。ボクの年齢は、スポーツ選手だったらそろそろ引退の文字が頭にチラつき始める年齢。人によっては、引退という選択をし始める年齢。

それはつまり、何かを成し遂げることができるだけの時間を過ごしてきた年齢なんだと思う。


時間っていうのは、この世で唯一、絶対的に平等なもの。
どんな身分だろうと、年齢だろうと、境遇だろうと、残酷なほどに1日は24時間だ。

24時間×●日間をどう過ごしてきたか。
言ってしまえば、人間を表す方程式は、すべてそこに集約されるんだと思う。


スペインのサッカーリーグ「リーガ・エスパニョーラ」で、レアル・マドリーとバルセロナという圧倒的な2強がいる中アトレティコ・マドリーをリーグ優勝に導いた、智将にして闘将ディエゴ・シメオネはこんなコトバを言っている。




未来の目標に向かって頑張ることはとても大事だが、
未来の目標を達成するために一番重要なのは、
今現在に最善を尽くすことだ。




ボクは目標をもって生きるタイプの人間ではなくて。
「昨日の自分に負けないこと」だけをルールに、日々を過ごしている。
(ポイントは「勝つこと」ではなく「負けないこと」)
どうなりたいか、よりも、どうありたいか、を意識して生きてきた人生だ。
これまでのところ。


もちろん、目標を決めて、そこから逆算して考え、日々どう過ごすかを考える、という生き方を否定するつもりは全くないし、たぶん個人の成長を考えたら、それがちゃんと実行できる人の方がきっと成長は早いと思う。


ただ、「なりたい自分」を鮮明に思い描くばかり、変に焦ってしまったり、自分の現在地に失望してしまったりする人や、思い描くことばっかりに時間を使ってしまう人も中にはいる。というか、客観的にみると、そういう人の方がたぶん多い。


未来のビジョンや目標を描くことって、ものすごーく大切ではあるんだけど、同じくらい「今」にベストを尽くすことも大切。というか、個人的には、今にベストを尽くせない人が、どうして「そのとき」にベストを尽くすことができるんだろうと思ってしまう。
そもそも「そのとき」がいつか、なんて誰も教えてくれないわけだし。


個人的な経験でいえばチャンスっていつも「結果論」で。
チャンスがそれっぽい顔して、「これはおまえにとってチャンスだよ~」って訪れたことなんて、たぶんほとんどなくて。振返ってみて初めて、「あぁあれがチャンス(契機)だったんだなぁ」って思うことの方が大半。

だから、チャンスを掴もう!って思うのであれば、ボクがおすすめするのはチャンスを探すことじゃなくて、とにかく目の前にある、与えられた「やるべきこと」にベストを尽くすことだと思う。

そうしないと、目の前に実はチャンスがあるのに、チャンスを探すことばかりに気を取られていてそれを見逃す、なんてことにもなりかねない。



ボクは今のところ、24時間×●日間を過ごしてきて辿りついた今の「ボク」に対して、そこまでの不満はもっていない。そりゃ、うまくいかないことなんてたくさんあったけれど、少なくとも今のボクは、今自分がやるべきことにベストを尽くすことができているから。


今にベストを尽くす。10年後もそういう自分で「ありたい」。

そのとき自分がどんなふうに「なって」いたとしても。




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