高橋大輔のコトバ|悪いことはたいてい、次に進むために必要なものの場合が多い

フィギュア日本男子初のメダルを獲得した、高橋大輔選手のコトバ。

高橋選手については、もはや説明はいらないだろう。

日本の男子フィギュアがここまで注目を集めるようになった、最大の功労者だと個人的には思っている。



彼の華麗な競技人生の裏には、常に怪我がつきまとっていた。

もちろん、それは彼に限らず、多くのアスリートが抱える悩みだろう。


今日のコトバは、2008年秋、練習中に右膝のじん帯を損傷し、再建手術を受け1年の休養を余儀なくされたときのもの。

自らの肉体を最大の資本とするアスリートにとって、怪我というのは大げさな表現ではなく、人生を左右し得るもの。人生をかけた競技がしばらくできない、という中で感じる焦り、プレッシャーははたしてどれほどのものなのか。

実際高橋選手も、光が見えないリハビリ生活の中、夜中に家出をしたこともあったらしい。


そんな頃にこぼれた、彼のコトバ。




「手術を受けたのは、ちゃんとリハビリをすれば五輪に間に合うと思ったから。ここで腐ったらダメ。悪いことはたいてい、次に進むために必要なものの場合が多い。きっと怪我は必然なんだ」

※引用元:コチラ




悪いこと。望んでいなかったこと。想定外の事態。

人生において避けて通れないことはわかってはいる。

まして、何かに挑戦をし続けていると、人生はそんな困難の連続だとすら思える。



そんな厳しい向かい風が吹いてきたとき、ボクは3つのステップが必要だと考えている。


1. グッとこらえる(足首に力を入れる)

2. 自分を奮い立たせる

3. 前を向いて目を開く


本当の困難な場面においては、本人の口からでるポジティブなコトバは、おおむね自分自身に言い聞かせているもの。ステップで言う、1か2の場合が多いと思う。

折れそうな、諦めてしまいそうな心を、グッとこらえるために。

もしくは、グッとこらえた後で、また歩き出そうと、自分自身を奮い立たせるために。



後者をモチベーションと呼ぶなら、ボクは前者を「覚悟」と呼ぶ。

グッとこらえる覚悟。何が起きても、どんな困難に直面しても、諦めない覚悟。


何かに挑戦をするときにもっとも必要なもの、ボクにとってそれは「覚悟」だ。



「悪いことはたいてい、先に進むために必要なもの」


ボクにはこのコトバは、覚悟を決めたコトバのように聞こえた。




グッとこらえて、前に進む力を蓄える。

その源になるのは、自分の想いや、誰かの想い、誰かへの想いだったり。

その想いを形にする、という意味で、グッとこらえるためのコトバをいくつか持っておくと、足首の力が増してくる気がする。


今日のコトバも、そんな時のひとつのコトバになれば。




【よろしければこちらのコトバも:アスリートの名言】

0コメント

  • 1000 / 1000

コトバドロップス。

誰かの発したコトバを「for me」に、そして「for you」へ。

コトバドロップス。とは

誰かの発したコトバを「for me」に、そして「for you」へ。
アスリート、アーティスト、マンガなど、さまざまな分野で活躍する人たちが発した、残したコトバを好き勝手にピックアップしてお届けしてます。