オーストリアの作家、ロベルト・ユンクのコトバ。
いわゆる「名言」のひとつと、世間的に既に認められているコトバを取り上げるのは初めてかもしれない。そういったコトバたちの中で、群を抜いて好きな名言。
元はドイツ語なんだけど、訳し方のセンスが素晴らしいと思う。
「未来」、「既に」、「始まっている」という異なる時間軸を組み合わせたことで、このコトバの輝きが増しているように思う。
未来を思い描くことを止めることはできない。
そこには光り輝く未来もあれば、悲観的なものもあるだろう。
でもどんな未来であれ、そこへの道の出発点はいつだって今自分が立っている場所だ。
今から歩いていく先に描かれるものが未来だ。
そこにたどり着くための、あるいは回避するための一歩目を踏み出すのは、今の自分だ。
理想的な未来にたどり着くためには、未来を思い描くだけでは足りない。
そこへのルートを見つけ、向かい風が吹こうともその道をひた走ること。
自らの足で、思い描いた未来へ歩を進めることが必要だ。
未来は今が続いていった先にある。
時には休むこともいいとは思う。
また歩みを進めるための体力を回復させることも必要だ。
でも、いつまでも休み続けているわけにはいかない。
一歩でも前へ、未来へ近づくために、今の自分にできる最大限のことをしていかなきゃいけない。
このコトバは、その一歩目を踏み出す勇気をくれるコトバだと思う。
迷いながらでも、悩みながらでも、それでも足を一歩前へ踏み出す。
未来は既に、始まっているのだから。
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