数多くの名言を残すイチローのコトバの中でも、もっとも大切にしているコトバを。
ボクは勝手ながらイチローとは縁があって。
イチローのインタビューを集めた書籍「イチロー・インタビューズ」を読んだのが28才のとき。そのインタビューを読んで、同じく28才のころ、イチローがメジャーに挑戦したことを知った。
イチローがプロフェッショナル~仕事の流儀~に出たとき、ボクは31才だった。
そしてその時、イチローが31才でメジャー最多安打を塗り替えたことを知る。
ボクにとって彼は、常にボクの前に立ち、「オレがオマエの年のころ、これくらいはやってたけど?」と言ってくる存在。
そして、負けたくない、と思わせてくれる存在。
彼と比べて野球の才能がないなんてのは、当然わかっていて。
そうではなくて、人として、自分を磨いていけるか。努力を続けられるか。
そういうところで負けたくないと思っている。
いつか、人生の終わりを迎えるとき、イチローのような記録も記憶も残せなかったとしても、「イチローに負けないくらい努力はできた」と思えるように今を頑張っている。
for me.
イチローの言葉――
誰の評価よりも自分の評価、自分に対する客観的な評価が一番厳しいものでないといけない、これはもう絶対です。
さらには結果を示さなくてはいけない。
それを示した上で、周囲に対して自分のやり方をしっかりと言葉でも説明できること。
自分の可能性を広げるには、自分で自分を教育していくしかないと僕は思っているんですよ。
現段階の僕が出来たこともあるし、まったく出来ないこともあるし、その繰り返しなんですよね。
ボクはこのコトバをすごく大事にしている。
ココロに刻んでいる。
ボクは根っからのヒネクレモノで。
だから、自分のやり方でやらせてほしい、と思うタイプで。
もちろん、自分以外の人にもできるやり方にまで仕組化はするのだけれど、最初から誰かの言う通りに動くっていうのは、あまり好きくない。
※好きかどうかって話ではないのだけど。
だから客観的な自分への評価っていうのは、本当に厳しくしないといけないと思っている。
もっといえば、自己評価を甘くするメリットなんて、ないと思ってる。
完璧を目指すけど、なかなか完璧には届かない。
理想の自分を目指すけど、近づくほど、理想はさらに高くなり、その差はむしろ広がっていく。
そんな中で自己評価をアマくして「ボクは頑張ってる」なんて慰めたところで、何にもならない。
自分を褒めてあげたくなる瞬間はあったとしても、それで満足して、自己評価を甘くするなんてことはしない。
PRIDEの話にも書いたけれど、ボクは自分の仕事に誇りを持ちたいと思っている。
そのためには、絶対に手を抜いちゃいけない、というラインを引いている。
自分の可能性を広げるために、守らなきゃいけないものがある。
for you.
ボクは、人は本来自分にアマい生き物だと思っている。
苦しいとわかっている道を、自ら望んで進む人も、そうはいない。
でも、同時に人は、希望を抱く生き物なんだ。
「いつかこうなってやる」
「自分にだってできるはず」
と。
思い描く未来の自分は、今の自分が歩く道の先にいる。
未来の自分を後悔させたくないのなら、今の自分に少しだけ厳しくしてみても、いいんじゃないかな。
プロフェッショナル 仕事の流儀:イチロー・スペシャル
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