田尻悟郎のコトバ|楽しんで学べ 傷ついて育て

中学校教師 田尻悟郎さんのコトバ。

プロフェッショナル~仕事の流儀~で使われたコトバ。
タイトルになっていることから考えると、厳密には田尻さんのコトバではなく、田尻さんの言動を受けて、コピーライターさんか放送作家さんがつくったコトバだろう。

実は、このコトバに触れたのは最近のことなんだけど、とても勇気づけられるコトバだな、と感じて、以降なにかとこのコトバが頭をよぎる。


for me.



人は何かを能動的に学ぼうとするとき、何か新しい知識やスキルを身に着けようとするとき、Inputのフェーズではたいてい楽しかったりするもんだ。


教えられる過程で、できなかったことができるようになった気がした瞬間は、まるで新しい自分を発見したような感覚、成長できたような感覚を覚える。


でも、成長ってそんな生ぬるいものじゃない。


何かをInputした段階というのは、まだ成長のタネを植えただけの段階。
Outputしようと試みて初めて、まだ足りない情報や要素に気付けたり、自分の理解がまだ至っていないことに気付いたり。

それで、追加で情報を集めて、理解して、何とかOutputしてみる。
そうすると、そこで今度は、他人の目が待っている。
厳しいことを言われることもあるだろう。
悔しさだったり、情けなさだったり、泣きたくなるような感情が湧き出ることもあるだろう。
「成長痛」とはうまくいったもので、身体的な成長が一定終わった後でも、精神的な成長痛はまだまだ待ち受ける。

でも、逆に言えば、それは「成長しようとしているから」おとずれる痛み。
成長しようとしているから。未だできないことに挑戦しようとしているから。
だから訪れる苦しさ。

学んで終わるだけなら楽しむだけで済む。
だけど育とうと思ったら、傷つくことを覚悟しなきゃいけない。

傷ついて、苦しんで。
でも、そこで諦めずに、グッとこらえた脚の力を頼りに前に進んで。
そうして辿りついた先にあるのが、きっと「成長」というものなんだ。

そんなことを教えてくれるコトバ。


for you.



今、苦しんでいるのなら、頭に描いた理想の自分とのギャップにもがいているのなら、それはきっと、前に進んでいる証拠。

チャレンジの証明。


頑張れ、なんて無責任な声をかけるつもりはないけれど、あなたが目標としたり、憧れたりしている人たちは、きっとそれを乗り越えてきた。

苦しまない、なんて選択肢はきっとないんだ。
だって、より上の自分に出会おうと思ったら、きっとその道は上り坂なんだから。


だから「苦しむこと」に苦しまないで。
そんなもんなんだよ、成長なんて。
受け入れて、その上で挑んでやろう。

「ボクをなめんな」って。



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